フォア賞でサトノダイヤモンドは、まさかの6頭中4着と言う無様な結果に終わって、夜更かししていた方々はショックだったでしょう。
自分は、朝起きてレースを見ましたが、サトノノブレスをラビットに使っていながら、あの結果では本番が心配です。
そこで今回は、日本の悲願のレース・凱旋門賞を、サトノダイヤモンドが勝てるのかどうかを検証します。
過去10年間のデータから、サトノダイヤモンドが勝てるかを検証しますが、最後出走を予定している注目馬を合わせてご紹介。
競馬ファンとしては、日本馬に凱旋門賞を勝って欲しいけど、果たしてデータではどんな結果になるのでしょうか。
フォア賞の結果!
凱旋門賞の前哨戦である仏G2「フォワ賞」が10日、シャンティイ競馬場で6頭立てで行われた。日本から参戦したサトノダイヤモンド(牡4=池江厩舎、父ディープインパクト、母マルペンサ)は直線で伸びを欠き、4着に敗れた。帯同馬サトノノブレス(牡7=池江厩舎、父ディープインパクト、母クライウィズジョイ)は最下位6着。勝ったのはドイツ馬チンギスシークレットだった。
引用:【仏・フォワ賞】サトノダイヤモンドは4着「休み明けと重い馬場の影響あった」
URL:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170910-00000176-spnannex-horse
フォア賞を見るために、夜遅くまで起きていて、この結果を見た人たちは、さぞショックだったでしょう。
自分は、JRAのホームページで見ましたが、残り400M付近でルメール騎手が仕掛けていたけど、全く馬が弾けませんでした。
スタートして直後の映像だと、馬が走る度に馬場の悪さが目立たので、サトノダイヤモンドに向かなかったのかもしれません。
それに、天皇賞(春)の休み明けだったこともあり、馬にスイッチが入っていなかったことも、考えられるでしょう。
勝ったチンギスシークレットは、7月と8月のレースを使っており順調度で言ったら、相手の方が上だっただけと思いたいです。

池江調教師とルメール騎手の談話!
池江調教師「サトノダイヤモンドは左後肢の蹄冠を少し切りましたが、幸い軽症でしたので、今後のスケジュールには影響はなさそうです。今日は重い馬場と後続馬に乗っ掛けられたことが影響しました。今日の結果をしっかり分析して本番につなげたいと思います」
ルメール騎手「天皇賞・春以来の休み明けでまだ100%の状態ではないなか、よく走ってくれましたが、最後の200メートルで止まってしまいました。今日は馬場がとても重かったことも影響したかと思います。スタート直後は多少、物見にしていましたが、折り合いはすぐに付きました。欧州のG1馬も含まれていましたから、相手も強かったです。本番まで3週間ありますし、凱旋門賞を見据えた仕上がり途上でしたから、ここを叩いたことで変わってくれると思います。あとは馬場がよくなってほしいです」
引用:【フォワ賞】4着に敗れたサトノダイヤモンドの池江調教師「しっかり分析して本番につなげたい」
URL:http://www.hochi.co.jp/horserace/world/20170911-OHT1T50132.html
池江調教師の談話を聞く限りでは、重い馬場と後続馬に乗っけられたことが敗因らしいけど、果たしてそれだけなのか。
直線に入るまでのサトノダイヤモンドは、特に問題がなかったように見えたので、問題は重い馬場と体調だったのでは。
さらにルメール騎手は、敗因が重い馬場だけではなく、100%の状態ではなかったと言っているから、こちらが本当かもしれません。
しかし、ちょっと気になるのは、ルメール騎手の言った「相手も強かった」で、勝ったチンギスシークレットは本当に強いのでしょうか。
順調度と言う点では、勝った馬が上なのは分かるけど、人気で言えばブックメーカーだと、チンギスシークレットは4番人気。
凱旋門賞の本番では、チンギスシークレットよりも強そうな馬が出走するので、この程度で強かったと言われると不安です。

過去10年間の凱旋門賞馬の前走結果!
年度 | 1着馬 | 前走のレース名 | 着順 |
2016年 | ファウンド | 愛チャンピオンS | 2着 |
2015年 | ゴールデンホーン | 愛チャンピオンS | 1着 |
2014年 | トレヴ | ヴェルメイユ賞 | 4着 |
2013年 | トレヴ | ヴェルメイユ賞 | 1着 |
2012年 | ソレミア | ヴェルメイユ賞 | 3着 |
2011年 | デインドリーム | バーデン大賞 | 1着 |
2010年 | ワークフォース | KGVI&QES | 5着 |
2009年 | シーザスターズ | 愛チャンピオンS | 1着 |
2008年 | ザルカヴァ | ヴェルメイユ賞 | 1着 |
2007年 | ディラントーマス | 愛チャンピオンS | 1着 |
あくまでも、過去10年間のデータではありますが、前走で4着以下に負けて凱旋門賞を勝ったのは、わずか2頭だけ。
凱旋門賞を連覇したときのトレヴ、イギリスダービー馬のワークフォースだけで、あとはすべて3着以上になっています。
年齢で見ると、過去10年で4歳以上の牡馬が勝ったのはディラントーマスだけで、20年だとしても、マリエンバードとサキーのみ。
あとはすべて、3歳の牡馬、3,4歳の牝馬しか勝っておらず、今年から牡馬の3歳と4歳以上の斤量が、3kg差になるけど有利になるかどうか。
さらに、凱旋門賞を勝った牡馬は愛チャンピオンS、牝馬はヴェルメイユ賞、この2レースが最も多い結果になりました。
ちなみに、フォア賞を使って凱旋門賞を勝ったのは、1992年のスボーティカ(2着)が最後になっているので、鬼門のレースだったのかも。
仮に他のステップレースを探したけど、ヴェルメイユ賞は牝馬限定、ニエル賞は3歳馬限定なので、現地ではフォア賞しかないのが現状。
過去20年間のデータでも、フォア賞を使った馬は1頭も凱旋門賞を勝っていないから、サトノダイヤモンドは厳しいことが分かりました。

2017年・凱旋門賞の出走予定馬
馬名 | 年・性 | 主な勝ち鞍 |
エネイブル | 牝3 | キングジョージ6世&クイーンエリザベスS |
クラックスマン | 牡3 | ニエル賞 |
ブラムト | 牡3 | 仏ダービー |
ユリシーズ | 牡4 | インターナショナルS |
ザラック | 牡4 | サンクルー大賞 |
ハイランドリール | 牡5 | BCターフ |
バティール | 牝5 | ヴェルメイユ賞 |
すべての馬が、凱旋門賞に出走するとは限らないけど、やはり3歳牝馬のエネイブルは、1番人気になりそうな雰囲気です。
エネイブルは、7戦6勝で現在G1を4連勝中だからスゴい強さで、不安なのは4月からすでに6戦していることぐらい。
あとは、まだG1勝ちはないけど、ニエル賞を勝った3歳牡馬のクラックスマンも、英ダービー3着と愛ダービー2着があり手強そう。
3歳のダービー馬は、ブラムト(仏ダービー)しかおらず、前走で5着に負けてしまったけど、注意は必要でしょう。
データ上は不利だけど、4歳の牡馬のザラックに注目しており、母が凱旋門賞馬のザルカヴァなので、親子制覇にも注目。
エネイブルを除けば、サトノダイヤモンドにもチャンスはありそうだけど、勝つまではちょっと厳しいのかな。

まとめ
今回ご紹介した凱旋門賞をサトノダイヤモンドは勝てるのか?過去のデータから検証!はどうでしたか?
フォア賞を勝っていがら、凱旋門を勝つ期待が、持てたのかもしれないけど、4着に負けたのでやはり厳しいでしょう。
さらに過去のデータからも、フォア賞を使ったことや4歳で牡馬のこと、この点から本命にするのは、厳しいと分かりましたよね。
普通に予想をするならば、G1を4連勝中の3歳牝馬のエネイブルを軸に、オッズと相談しながら、馬券を買うのが良さそうです。
結論としては、今年の凱旋門賞も日本馬は勝てないと出たので、2018年はぜひ3歳の牡馬か牝馬に、挑戦してもらいましょう。
