名牝・ブエナビスタの初仔がついにデビューします。名前はコロナシオンと言い、当たり前ですが、新馬戦で当然に1番人気になるでしょう。ミスエルテ、リテーナに続き超良血のコロナシオンも、無事に新馬戦を勝って、来年のクラシックへ進めるのか楽しみです。ブエナビスタの強さを知っているだけに、どんな走りをするのが楽しみですが、そう言えば、お母さんのブエナビスタは新馬戦で3着だったので、コロナシオンもいきなりは勝てないかも?果たして、コロナシオンは、新馬戦でどんなパフォーマンスの走りを、見せてくれるのでしょうか?
コロナシオンとはどんな馬?
コロナシオンは、父・キングカメハメハ、母・ブエナビスタ、母の父・スペシャルウィークで、父母ともに日本で大活躍をした血統です。
父は3着が1回だけで「7-0-1-0」の成績、母は「9-8-3-3」ですが、掲示板に載らなかったのは、引退レースの有馬記念だけ。
さらに、父はダービー馬、母はオークス馬なので、クラシックを期待してしまうのは、自分だけじゃないですよね。
名前の由来は、スペイン語で戴冠式(たいかんしき)を意味するそうです。
そんなコロナシオンは、調教師が池添学(栗東)で、鞍上はC.ルメール騎手で、10月16日(日)の京都第5レース・芝1800Mに出走します。
この血統だったら、クラシックに進むのが当たり前と思ってしまうので、池添学調教師はかなり緊張しているのではないでしょうか。
勝って当たり前と言うことはありませんが、これだけの超良血が新馬で負けてしまうのは、さすがにマズいですからね。
「今週はよく動いたと思います。トモ(後肢)のしっかりした馬。徐々に良くなってきました」
上記は、池添学調教師は以下のコメントなのですが、徐々に良くなってきたと言う点が、ちょっとだけ気になってしまいます。
ちなみに、コロナシオンの馬主は、サンデーレーシングで募集価格が7000万円、一口価格が175円だそうです。
自分はお金がないから無理ですが、こんな良血馬の一口馬主になれたら、レースの前日なワクワクして眠れそうにないですね。
個人的には、牝馬じゃなくて、牡馬でこの血統の馬を見たかったのですが、コロナシオンの下の2頭とも、コロナシオンと同じ父がキングカメハメハの牝馬です。
ぜひ、次こそは牡馬をブエナビスタには出産して欲しいです。

もちろんライバルの馬がいます!
10月16日の新馬戦は、コロナシオンの楽勝だなと思っていたら、そうではありません。
この新馬戦にも、コロナシオンほどの超良血ではありませんが、良血の馬がもう一頭デビューします。
その馬が、藤原英昭厩舎で、鞍上が武豊騎手のレッドオルガです。
レッドオルガは、父がディープインパクト、母がエリモピクシー、母の父がダンシングブレーヴの牝馬で、全姉には、エリザベス女王杯を勝ったエリモシックがいます。
名前の由来は、冠号に「完全な」と言う意味らしいので、ペタジーニ選手の元奥さんのオルガ夫人とは関係ないみたいです。
母のエリモピクシーは、ブエナビスタのようなG1を勝った馬ではなく、G3で3着が3回だけの馬(7勝)ですが、生まれてきた子どもたちの成績がスゴいんです。
新馬戦を除けば勝ったレースがすべてG3(現在6勝)のクラレント、G2を2勝しているリディル、G2とG3を1勝ずつしているレッドアリオン、G3を1勝しているサトノルパンを産んでいます。
子どもたちだけで、重賞の勝ち鞍が、G2が3勝、G3が8勝もしているので、レッドオルガにも、さらに重賞を勝って欲しいところでしょう。
ちなみに、レッドオルガの全兄と全姉は、サトノルパン、レッドベルダ、レッドアヴァンセで、レッドベリンダは未勝利のまま引退、サトノルパンとレッドアヴァンセは、勝つまでに3戦を要しました。
全兄と全姉の成績を考えると、新馬戦ではあまり期待しない方が良いのかもしれません。
ちなみに、サトノルパン、レッドベルダ、レッドアヴァンセの新馬戦はすべて1番人気でした。
それと、前にも書きましたが、2歳の新馬戦(未勝利戦を除く)では、まだ2勝しかしていない武豊騎手なのが、ちょっと気になるところです。

将来的にコロナシオンはどうなるか予想!
父・キングカメハメハ、母・ブエナビスタの血統ですから、できればクラシックで最低でも1勝はして欲しいと思ってしまいます。
でも、以前の記事でご紹介した「ミスエルテ」や「リナーテ」もいるので、来年のクラシックは、すべての馬が順調に勝ち進んだら、かなりの混戦が予想されますね。
まだコロナシオンが勝っていないので、かなり気が早いですが、「コロナシオン」「ミスエルテ」「リナーテ」の3頭がすべてサンデーレーシングと言うのがスゴい。
まさか3頭をすべて持っている人はいないでしょうが、1頭だけでも持っているだけでも、うらやましすぎますね。
血統的に考えると、仮に順調に勝ち進んでも、「ミスエルテ」は桜花賞まで、そう考えるとこの中では「リナーテ」がオークスでのライバルになるかもしれません。
でも、まだ超良血の馬がデビューを控えいてるので、これからも新馬戦には注目して行く必要がありそうです。
ちなみに、サンデーレーシングの牝馬だったら、まだ何頭もいましたよ。
- オルフェーヴルの全妹の「オルファン」
- リアルスティールの全妹の「カデナダムール 」
- 母が米国でG1を2勝している「ギエム」
- 母が独のG1を2勝している「アルミレーナ」
デビューしている馬なら、ラキシスとサトノアラジンの全妹の「フローレスマジック 」もいるので、すべての馬が出走できるか分かりませんが、注目の馬がいっぱいです。

まとめ
とりあえず、新馬戦をあっさり勝たないことには、クラシックなんて言っていられないので、ぜひ日曜日には超良血らしい勝ち方をして欲しいと思います。
今週は、天気が良さそうなので絶好の競馬日和になりそうだから、日曜日にはたくさんの人が、コロナシオンを見に行きそうですね。
自分も府中だったら見に行けそうなのですが、超良血は関西馬が多いので、見に行けないのが残念です。
そう言えば、レッドオルガの全姉のレッドアヴァンセが秋華賞に出るので、可能性はかなり低いでしょうが、同日に姉妹が同じ騎手で勝つかもしれませんよ。
京都競馬場にお近くの方は、G1の秋華賞のついでに、コロナシオンを見に行かれてはどうですか?
新馬戦の結果が分かり次第、またレース回顧をするのでお暇でしたら、ご覧ください。

スゴい馬かも!
早速、コロナシオンの新馬戦を見た感想です。
1000Mの通過が63秒くらいの前残りの展開で、大外からぶん回して差し切るとは、かなりの大物感を漂わせる勝ち方でした。
道中は、ルメール騎手の手が若干動いていたので、調教が緩いと言われていたから、勝つのは難しいのかなと思っていたのですが、全く関係なかったですね。
今の京都の馬場は、外差しが決まらないとテレビで言っていた矢先に、まさかの大外から差しちゃうんだから、やっぱりブエナビスタの子どもって感じです。
上りは、出走馬の中で唯一の33秒台を出していることから、レベルが1頭だけ違ってたのでしょうね。
まだ、調教をしっかり積んでいる訳じゃなかったのに、あのレースができるので、これからもっとスゴいパフォーマンスが見られそうです。
次走がどのレースになるか分かりませんが、このレースを見る限り、しばらくの間は1番人気が続くでしょうね。
あと、新馬戦の武豊騎手はやっぱりダメでしたね。

まさかの2戦目の結果!
11月13日に京都の第8レース、黄菊賞に出走したコロナシオン。
単勝は、1.4倍の1番人気で、新馬戦の勝ち方から、このレースでも大本命になっていました。
5頭立てだったので、特異なレースにならない限り勝てるだろうと、誰もが予想をしていたと思います。
レースは、タガノアシュラが大逃げをして、テレビから場内での歓声が聞こえてきましたが、たぶん、誰もがコロナシオンが最後は差すだろうと思っていたはずです。
自分も、途中までは大丈夫だと思っていたけど、結局、タガノアシュラに逃げ切られてしまい、コロナシオンは4着。
まさか、こんなに極端なレースになってしまうとは思いませんでしたが、新馬戦での勝ち方を見ていたので、無敗で勝ち進んで欲しかったからとても残念です。
次走は、どのレースを使うのか分かりませんが、引き続き注目をしたいと思います。
