2019年の日本ダービーは、4戦4勝の皐月賞馬・サートゥルナーリアが単勝1倍台になりそうな雰囲気。
データ上は年明け初戦で不利だった皐月賞を難なく勝ち、今度は完璧な状態で出走できそうです。
あえて不利なデータを探すなら、皐月賞から乗り替りの1着はないので、消す理由を探している人はどうぞ。
そんな堅く収まりそうな2019年の日本ダービーを、過去10年間のデータから三連単をバッチリ予想します。
果たして2019年の日本ダービーは、ディープインパクト以来の無敗の2冠馬が誕生するのでしょうか?
【2019年】日本ダービーの出走馬
- 開催日:2019年5月26日(日)
- コース:東京競馬場
- 芝:2400M
枠番 | 馬番 | 馬名 性齢(所属) 騎手(斤量) | 前走 |
1 | 1 | ロジャーバローズ 牡3(栗東) 浜中 俊(57.0) | 2019.05.04 京都新聞 G2 2着(2人気) 芝2200(京都) |
2 | ヴィント 牡3(栗東) 竹之下 智昭(57.0) | 2019.04.28 500万 条件 1着(3人気) 芝1800M(京都) | |
2 | 3 | エメラルファイト 牡3(美浦) 石川 裕紀人(57.0) | 2019.03.17 スプリング G2 1着(10人気) 芝1800(中山) |
4 | サトノルークス 牡3(栗東) 池添 謙一(57.0) | 2019.04.14 皐月賞 G1 14着(8人気) 芝2000(中山) | |
3 | 5 | マイネルサーパス 牡3(美浦) 丹内 祐次(57.0) | 2019.05.12 プリンシ L 9着(6人気) 芝2000(東京) |
6 | サートゥルナーリア 牡3(栗東) D.レーン(57.0) | 2019.04.14 皐月賞 G1 1着(1人気) 芝2000(中山) | |
4 | 7 | ダノンキングリー 牡3(美浦) 戸崎 圭太(57.0) | 2019.04.14 皐月賞 G1 3着(3人気) 芝2000(中山) |
8 | メイショウテンゲン 牡3(栗東) 三浦 皇成(57.0) | 2019.04.14 皐月賞 G1 15着(9人気) 芝2000(中山) | |
5 | 9 | ニシノデイジー 牡3(美浦) 勝浦 正樹(57.0) | 2019.04.14 皐月賞 G1 17着(6人気) 芝2000(中山) |
10 | クラージュゲリエ 牡3(栗東) 三浦 皇成(57.0) | 2019.04.14 皐月賞 G1 5着(14人気) 芝2000(中山) | |
6 | 11 | レッドジェニアル 牡3(美浦) 酒井 学(57.0) | 2019.05.04 京都新聞 G2 1着(11人気) 芝2200(京都) |
12 | アドマイヤジャスタ 牡3(栗東) M.デムーロ(57.0) | 2019.04.14 皐月賞 G1 8着(11人気) 芝2000(中山) | |
7 | 13 | ヴェロックス 牡3(栗東) 川田 将雅(57.0) | 2019.04.14 皐月賞 G1 2着(4人気) 芝2000(中山) |
14 | ランフォザローゼス 牡3(美浦) 福永 祐一(57.0) | 2019.04.27 青葉賞 G2 2着(1人気) 芝2400(東京) | |
15 | リオンリオン 牡3(栗東) 横山 武史(57.0) | 2019.04.27 青葉賞 G2 1着(5人気) 芝2400(東京) | |
8 | 16 | タガノディアマンテ 牡3(栗東) 田辺 裕信(57.0) | 2019.05.04 京都新聞 G2 5着(1人気) 芝2200(京都) |
17 | ナイママ 牡3(美浦) 柴田 大知(57.0) | 2019.05.04 京都新聞 G2 4着(10人気) 芝2200(京都) | |
18 | シュヴァルツリーゼ 牡3(美浦) 石橋 脩(57.0) | 2019.04.14 皐月賞 G1 12着(7人気) 芝2000(中山) |
間違いなく1番人気になるのは皐月賞馬のサートゥルナーリアで、予想だと単勝オッズが1倍台になりそうです。
死角らしい死角は1つのデータぐらいしかないので、それを覆せれば無敗の2冠馬の誕生は確実でしょう。
2番人気になるのは皐月賞で僅差の2着だったヴェロックスで、打倒サートゥルナーリアに燃えているはず。
こちらも死角はありませんが、敢えて重箱の隅をつつくなら、左回りの東スポ杯で4着に負けたことです。
3番人気になるのは皐月賞で3着だったダノンキングリーで、東京は2戦2勝と相性が良く巻き返しに期待大。
血統的にもディープ×ストームなので、東京の2400Mは上位人気で最も合うタイプかもしれません。
1番人気から3番人気が飛び抜けており、4番人気以下はどの馬になるかよく分からないので省略します。
サートゥルナーリアを消すデータ①『乗り替り』
1番人気のサートゥルナーリアは、ルメール騎手が騎乗停止中なのでレーン騎手に乗り替わり。
そこで気になったのは、皐月賞馬が日本ダービーで騎手を乗り替えた際の成績です。
基本的に乗り替わるのは、短期免許が切れた外国人騎手パターンで、該当例は少ないでしょう。
過去30年間だと3頭が乗り替り
- 2013年・ロゴタイプ(M.デムーロ→C.デムーロ)
- 2002年・ノーリーズン(B.ドイル→蛯名正義)
- 1990年・ハクタイセイ(南井克己→武豊)
過去30年間では上記の3頭が皐月賞1着から騎手を替えて日本ダービーに挑みました。
ハクタイセイはネットで調べたところ、当初は南井騎手は皐月賞だけのテン乗り。
ダービーは主戦の須貝騎手の予定だったのが、周囲の反対で武豊騎手になったそうです。
話を戻して結果はどうだったかと言うと、上記の3頭は5着までが最高で3着以内は無し。
- 2013年・ロゴタイプ(5着)
- 2002年・ノーリーズン(8着)
- 1990年・ハクタイセイ(5着)
この3頭はすべて2番人気だから、サートゥルナーリアは当てはならないかもしれません。
しかし、過去のデータに例がない以上、データ予想ではサートゥルナーリアを消します。
データ予想①「1着馬の条件」

過去10年間の1着馬は以下のデータに当てはまっており1つでも該当しない馬は消し。
①皐月賞組は5着以内が基本で着外の場合は1番人気のみ
皐月賞組は5着以内が基本で、6着以下だったのは1番人気のロジユニヴァースとワグネリアのみ。
- サートゥルナーリア(皐月賞・1着)
- ヴェロックス(皐月賞・1着)
- ダノンキングリー(皐月賞・3着)
- クラージュゲリエ(皐月賞・5着)
皐月賞で人気もなく掲示板にすら乗らなかった馬は消しましょう。
②皐月賞組以外は1番人気で1着
皐月賞組以外で日本ダービーを勝ったのは、京都新聞杯・1番人気1着だったキズナのみ。
しかし、京都新聞杯も青葉賞も1着馬は2番人気以下だったので該当馬はいませんでした。
③1800M以上の重賞を必ず勝っている
過去10年間のすべてのダービー馬は、必ず1800M以上の重賞を勝っています。
- サートゥルナーリア(皐月賞など)
- ダノンキングリー(共同通信杯)
- クラージュゲリエ(京都2歳S)
ヴェロックスはリステッド競走(若葉S・若駒S)しか勝っておらず消しです。
皐月賞から乗り替りの1着はない
皐月賞から乗り替りでダービーを勝った馬は、皐月賞馬を含めても1着はなく消しです。
- ダノンキングリー(デビューから戸崎圭太騎手)
この結果を踏まえると2019年のダービー馬はダノンキングリーになりました。
データ予想②「2着馬の条件」

過去10年間の2着馬は以下のデータに当てはまっており1つでも該当しない馬は消し。
皐月賞組は3着以上が基本で着外は2番人気以内
皐月賞組は3着以上が基本で、着外の場合はリーチザクラウン・ローズキングダム・スワーヴリチャードのように2番人気以内が条件。
- サートゥルナーリア(皐月賞・1着)
- ヴェロックス(皐月賞・2着)
別路線組は京都新聞杯か青葉賞で1着のみ
皐月賞組以外は青葉賞か京都新聞杯で1着(フェノーメノ・サトノラーゼン)が条件です。
- リオンリオン(青葉賞・1着)
- レッドジェニアル(京都新聞杯・1着)
仮に他路線組(NHKマイルやプリンシパル)の1着馬を探しましたが、今年は出走していませんでした。
1800M以上の重賞で3番人気以内がある
すべての2着馬は1800M以上の重賞で3番人気以内に入った経験があります。
- サートゥルナーリア(皐月賞・1人気など)
- ヴェロックス(東スポ杯・2番人気)
1800M以上の重賞で1着がある
すべての2着馬は1800M以上の重賞で1着があります。
- サートゥルナーリア(皐月賞・ホープフルS)
ちなみに、2着馬の場合は乗り替りでも、サトノラーゼンとローズキングダムの例があるから大丈夫です。
データ予想③「3着馬の条件」

1着馬と2着馬はあっさり決まりましたが、問題なのは3着馬でデータ上だと共通項がとても少ないです。
過去10年間の3着馬は以下のデータに当てはまっており1つでも該当しない馬は消し。
皐月賞組は1着か3番人気以内
皐月賞組は、1着(1人気)・11着(3人気)・6着(1人気)・1着(8人気)なので1着か3番人気以内。
1番人気はサートゥルナーリア、2番人気はアドマイヤマーズ、3番人気はダノンキングリーでした。
すでにサートゥルナーリアとダノンキングリーは既出なので、皐月賞組の3着は無いと予想します。
別路線組は2着以内か3番人気以内
別路線組は基本的に2着以内で1ケタ人気が条件で、3着以下の場合は持ち時計がある馬のみ該当。
別路線組で2着以下だったマイネルフロストは、毎日杯を1:46.7で勝っており、持ち時計がありました。
- リオンリオン(青葉賞・1着)
- ランフォザローゼス(青葉賞・2着)
- ロジャーバローズ(京都新聞杯・2着)
OP以上で1勝以上している
2013年のアポロソニックを除くと、すべての馬にOP以上で勝ち星がありました。
ちなみにアポロソニックは500万の勝ちがあるので1勝馬は論外です。
- リオンリオン(青葉賞・1着)
- ロジャーバローズ(福寿草特別・1着)
ランフォザローゼスは重賞の連帯が2度あるけど1勝馬なので消し。
最後に残ったのは2頭
最後まで残ったのは以下の2頭で、横山典弘から武史の乗り替りは痛いけど、人気が下がるようなら面白いですね。
オカルト予想①「5月26日に行われる日本ダービー」
グレード制を導入した1984年以降、5月26日に行われた日本ダービーは4回あります。
- 第52回 日本ダービー(シリウスシンボリ)
- 第58回 日本ダービー(トウカイテイオー)
- 第69回 日本ダービー(タニノギムレット)
- 第80回 日本ダービー(キズナ)
オールドファンならすぐ気づくかと思いますが、上記の4頭の共通点はすべて1番人気だったこと。
乗り替りが不利なデータと相対するデータだけど、これを見る限りサートゥルナーリアは堅いのかも。
ちなみに、上記の4回の日本ダービーの2着馬は、2番人気が2回と3番人気が2回でこちらも堅い決着。
「日本ダービー 2019」まとめ
買い方としては、ダノンキングリー→サートゥルナーリア→リオンリオン・ロジャーバローズの2点が本線です。
ただし、乗り替りを除けばサートゥルナーリアが1着になるから、サートゥルナーリア→ダノンキングリーが必要かも。
最後に面白いデータを1つご紹介しますが、今年のG1に特徴があるのをみなさんはご存じでしょうか?
レース名 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
フェブラリーS | 4 | 3 | 2 |
高松宮記念 | 2 | 2 | 4 |
大阪杯 | 3 | 4 | 2 |
桜花賞 | 4 | 8 | 2 |
皐月賞 | 6 | 4 | 2 |
天皇賞・春 | 7 | 5 | 6 |
NHKマイル | 8 | 8 | 5 |
ヴィクトリアM | 2 | 5 | 2 |
オークス | 7 | 5 | 1 |
上記は今年行われたG1の1着から3着の枠番で、フェブラリーSから皐月賞まで2枠と4枠が3着以内。
天皇賞・春以降は5枠が必ず3着以内に入っているから、日本ダービーも5枠の馬に注目してください。