ついに2016年の年度代表馬が決定したのですが、受賞したのはキタサンブラックでした。やはり海外のG1を勝っていることよりも、日本のG1を勝つことの方が重要みたいですね。大半の人は、キタサンブラックで当然と思うでしょうが、自分は海外志向が少しだけ強いから、モーリスでも良かったのでは?と思うところがあります。それでも、キタサンブラックは、2つもG1を勝ったのだから、年度代表馬として異論はありませんよ。でもあえて言わせてもらうなら、有馬記念を勝って年度代表馬になって欲しかったなぁ。
年度代表馬はキタサンブラック!
G1の数だけ言えば、2016年の年度代表馬はモーリスになると思っていたけど、国内に限定すると2勝をしているキタサンブラックの方が上だったので選ばれたのでしょう。
2016年のキタサンブラックの成績は、G1は天皇賞(春)とジャパンカップの2勝、G2は京都大賞典の1勝、G1の連帯は宝塚記念が3着、有馬記念が2着。
この実績なら年度代表馬で当然でしょ!と思う人とそうじゃないのでは?と思う人に分かれてしまうかもしれません。
そこで、モーリスの2016年の成績を見てみると、香港のG1はチャンピオンズマイルと香港カップで1着、日本のG1は天皇賞(秋)で1着、あとは安田記念(G1)と札幌記念(G2)で2着のみ。
海外のレースが含まれているけど、G1を3勝もしているのに年度代表馬に選ばれないのは、やはり香港だったことが影響しているでしょう。
もし、モーリスの海外のG1が凱旋門賞だったら、仮にG1で合計2勝しかしていなくても、年度代表馬になった可能性はあるかもしれません。
ちなみに、もう1頭だけ気になったのが、3歳馬のサトノダイヤモンドで、G1は菊花賞と有馬記念、ダービーは2着、皐月賞3着、神戸新聞杯(G2)ときさらぎ賞(G3)に勝っています。
3歳限定のレースなので、キタサンブラックと比べるのが間違いかもしれないけど、サトノダイヤモンドだって戦歴では負けていません。
記者の投票数は以下のようになったのですが、有馬記念をキタサンブラックが勝ったら、サトノダイヤモンドを選ばず、キタサンブラックに票が流れるので、結局この結果は正しいでしょう。
順位 | 馬名 | 合計票数 |
1 | キタサンブラック | 134 |
2 | モーリス | 90 |
3 | サトノダイヤモンド | 66 |
4 | 該当馬なし | 1 |
合計 | 291 |
該当馬なしを選んだ人は、なんだったのか謎ですが、やはり海外のG1を勝つことよりも、日本のG1を勝つことの方が重要ですね。
キタサンブラックの馬主であるサブちゃんは、競馬を盛り上げるために頑張ってくれたので、馬の評価だけではなく、馬主さんの評価も含めるとしたら、絶対に年度代表馬はキタサンブラックでしょう。

モーリスがもらった賞は?
年度代表馬はキタサンブラックに譲ったけど、もしかしたら最優秀4歳以上牡馬がモーリスなのでは?と思ったら、こちらにキタサンブラックでした。
2015年は、年度代表馬がモーリスで最優秀4歳以上牡馬がラブリーデイだったのことで、ねじれ現象が起きましたが、今年はそうならなかったんですね。
票数で言うと、キタサンブラックが201票に対してモーリスが90票だから、ダブルスコアなのでこれは完敗です。
でも、モーリスは、香港でのG1の2勝を含む合計G1を3勝したので、JRAから特別賞をもらいました。
年度代表馬も最優秀4歳以上牡馬も逃してしまったので、特別賞を受賞されたのでしょうが、安田記念を勝っていれば、2つとも取れたはずです。
あのときは、美浦に戻ることができず、東京競馬場で調整をすることになったので、無事に美浦に戻って調教ができればとモーリスのファンは思うでしょうね。
結局、モーリスは特別賞しか受賞できませんでしたが、天皇賞(秋)と香港カップの強さは目に焼き付いているので、胸を張って種牡馬として頑張って欲しいです。
それにモーリスは、2015年の年度代表馬になっているから、あまり悔しがっていないでしょうね。

各賞の受賞馬!
すでに知っていると思いますが、各賞を受賞した馬たちをここでご紹介します。
最優秀2歳牡馬・サトノアレス
基本的に2歳牡馬は、朝日杯フューチュリティステークスを勝った馬が選ばれるので、サトノアレスで当然でしょう。
でも、ホープフルステークスがG1になったら、どうなるのでしょうか?
最優秀2歳牝馬・ソウルスターリング
2歳牝馬も牡馬同様に、2歳馬の唯一のG1である阪神ジュベナイルフィリースで勝った馬が選ばれるので、ソウルスターリングで当然です。
こちらも場合も、ホープフルステークスがG1になり、仮に牝馬が勝った場合、どうなるのでしょうか?
最優秀3歳牡馬・サトノダイヤモンド
有馬記念を勝っていなかったら、サトノダイヤモンドはマカヒキと接戦になっていたかもしれません。
あと、もしマカヒキが凱旋門賞を勝っていたら、G1を2勝している馬が2頭になるので、選ぶ方は大変だったでしょうね。
最優秀3歳牝馬・シンハライト
最優秀3歳牝馬は、シンハライト、メジャーエンブレム、ヴィブロス、ジュエラーがG1を1勝ずつしているので、混戦かな?と思ったらあっさりシンハライトだったらしいです。
シンハライトは、桜花賞の2着とオークスでの強さが際立っていたので、受賞につながったのでしょうね。
最優秀4歳以上牡馬・キタサンブラック
前述でご紹介しているから省略します。
最優秀4歳以上牝馬・マリアライト
2016年の牝馬の古馬は、牡馬相手に宝塚記念を勝ったので、マリアライトが選ばれたのでしょうね。
自分も、宝塚記念でお世話になったから、マリアライトで良いと思います。
最優秀短距離馬・ミッキーアイル
モーリスは、ここでも受賞の可能性があったのですが、受賞したのはマイルチャンピオンシップを勝ったミッキーアイルでした。
馬は悪くありませんが、斜行してしまった経緯があるだけに、ちょっとモヤモヤした感じがあるのは自分だけでしょうか?
最優秀ダートホース・サウンドトゥルー
最優秀ダートホースは、中央でのG1が2つしかないので、かなり悩むところでしょうが、チャンピオンズカップを勝ったサウンドトゥルーが選ばれました。
ちなみに、サウンドトゥルーの2016年の成績は7戦1勝で、負けた6戦はすべて地方のレースでした。
最優秀障害馬・オジュウチョウサン
最優秀障害馬は、満場一致の291票を獲得したオジュウチョウサンに決定です。
ぜひ、平地の馬だけでなく、障害馬も海外遠征をして欲しいので、オジュウチョウサンにも挑戦して欲しいですね。

まとめ
できれば、キタサンブラックが有馬記念を勝って、2016年の年度代表馬になって欲しかったのが正直な気持ちです。
でも、天皇賞(春)とジャパンカップに勝ったし、有馬記念も惜しい2着だったので、普通に考えたら年度代表馬で当然なんですけどね。
モーリスはちょっと残念だったのですが、天皇賞(秋)と香港カップの強さが際立っていたので、年度代表馬にしても良いのでは?と思う人もいたでしょう。
キタサンブラックは、もしかしたら凱旋門賞に挑戦するかもしれないし、最優秀3歳牡馬のサトノダイヤモンドは、すでに挑戦を表明しているので、凱旋門賞馬が年度代表馬になるかもしれません。
果たして、2017年の年度代表馬がどの馬になるのか、今からワクワクしちゃいます。
最後に、キタサンブラックの関係者のみなさま、2016年の年度代表馬・受賞おめでとうございます!
