競馬ファンからは「公務員」とか「先生」と呼ばれている柴田善臣騎手。G1を何勝もしている騎手なのに、クラッシクとは無縁なことで有名です。そんな柴田善臣騎手に、千載一遇のチャンスが巡って来たのを知っていますか?もしかしたら、このチャンスを逃すと、年齢的にクラシック制覇がやって来ない可能性があるので、なんとかこのチャンスをつかんで勝って欲しいです。果たして、柴田善臣騎手は2017年に、騎手生活で初めてのクラシックを勝てるのでしょうか?そして、悲願のダービージョッキーになれるのでしょうか?
柴田善臣騎手はどんな人?
柴田善臣騎手は、1966年7月30日生まれで、2017年の関東の騎手の中で、木幡初広騎手の次にベテランの騎手。
叔父に、柴田政人元騎手、柴田政見元騎手、息子の柴田健登さんは、田島俊明厩舎で厩務員をしている競馬ファミリー。
自分が競馬を初めて頃は若手の騎手だったのに、いつの間にか柴田善臣騎手は、大ベテランになってしまったのですね。
競馬ファンからは、「先生」や「公務員」と揶揄されることがありますが、由来を調べると以下のように書いてありました。
安全に配慮した騎乗をし多少のコースロスを気にせず、好位につけて必要以上に追わずにしっかりと順位を確保することから公務員的な騎手と呼ばれるようになった。そんな騎乗スタイルだが「ヨシトミが乗ると馬が壊れない」と調教師の間で呼ばれていて好評のようだ。レースで馬に乗った感触からその馬の適正などを感じ取り、調教師にアドバイスをすることもあるらしい。公務員=先生というところから、この呼び名になっている。
出典:柴田善臣とは (シバタヨシトミとは) [単語記事] – ニコニコ大百科
URL:http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%9F%B4%E7%94%B0%E5%96%84%E8%87%A3
あだ名の由来通り、自分も柴田善臣騎手には、そつなく騎乗する騎手のような気がして、大外一気とか大逃げのような大胆な騎乗をするイメージはありません。
よく言えば安定した騎乗ができる騎手ではあるけど、田辺裕信騎手や横山典弘騎手のような、なにかしてくれるのでは?と期待できる騎手ではないですね。
あと、柴田善臣騎手の場合は、多趣味なことで有名ですが、特に車好きがスゴくて数千万円するらしいランボルギーニ・ガヤルドを所有をしています。
もう少し競馬の方に力を入れていれば、成績がもっと上がったのかもしれないけど、趣味のために競馬を頑張る感じも、柴田善臣騎手の人柄が出ていて良いのでは?

柴田善臣騎手が勝ったG1は全部で9つ!
柴田善臣騎手は、クラシックには無縁だけどG1はそこそこ勝っている騎手なのを知っていますよね?
初めてG1を勝ったのは、ヤマニンゼファーで勝った安田記念なのですが、実は後輩の田中勝春騎手よりも遅いG1勝ちでした。
でも、田中勝春騎手が初めて勝ったG1は、柴田善臣騎手が勝った前年の安田記念でおまけに騎乗した馬はヤマニンゼファーだったんです。
その後、ヤマニンゼファーは、天皇賞(秋)も勝ったので柴田善臣騎手には、記憶に残る1頭だったでしょう。
他には、記念すべき第1回のNHKマイルカップ、悲運の名馬・サイレンススズカが故障した第118回天皇賞(秋)、福永騎手が騎乗停止になり代打で乗った第64回安田記念など全部で9勝。
前述の先にG1勝ちをされた田中勝春騎手が、G1を2勝しかしていないことを考えれば、大活躍をしていると思います。
でも、田中勝春騎手は2勝のうちの1勝がクラシックの皐月賞なので、柴田善臣騎手もクラシックを1勝はしてみたいはずです。
ちなみに、9勝しているG1のうち、1番人気で勝ったのは代打で騎乗した安田記念のジャスタウェイのみで、あとは2番人気以下で勝っています。
オフサイドトラップ、ナカヤマフェスタ、レインボーダリアのような、G1で穴を開ける騎手のイメージが強いかもしれませんね。
そんな柴田善臣騎手ですが、やっとクラシック制覇が現実になりそうな馬と、めぐり会うことができたんです。

やっとクラシックを獲れそうな馬とめぐり会えた!
もしかしたら、2017年に柴田善臣騎手の長年の夢だったクラシック制覇が、かなうかもしれないのを知っていますか?
年齢的にもチャンスがたくさんある訳じゃないので、なんとかこの馬で初めてのクラシックを制して欲しいと思っています。
そんな柴田善臣騎手の夢をかなえてくれそうな馬は、サウジアラビアRC、東京スポーツ杯2歳S、重賞を2連勝しているブレスジャーニーです。
東京スポーツ杯2歳Sを勝った馬は出世すると言われており、過去の勝ち馬には、数々の名馬が誕生しているのは有名です。
年度 | 馬名 | 主な成績 |
2008年 | ナカヤマフェスタ | 宝塚記念、凱旋門賞2着 |
2009年 | ローズキングダム | 朝日フューチュリティS、ジャパンカップ、ダービー2着 |
2010年 | サダムパテック | マイルCS、皐月賞2着 |
2011年 | ディープブリランテ | ダービー、皐月賞3着 |
2012年 | コディーノ | 朝日フューチュリティS2着、皐月賞3着 |
2013年 | イスラボニータ | 皐月賞、ダービー2着、マイルCS2着・3着、天皇賞(秋)3着×2 |
2014年 | サトノクラウン | 香港ヴァーズ、ダービー3着 |
ダービーを勝ったのは、ディープブリランテだけですが、G1を勝ったり連帯していたりする馬をたくさん輩出しているので、柴田善臣騎手の初クラシック制覇も夢なじゃい。
ナカヤマフェスタと2015年の勝ち馬のスマートオーディンを除く、6頭は皐月賞かダービーで3着までに来ているから、ブレスジャーニーもかなり期待ができそうです。
ブレスジャーニーの次走はちょっと分かりませんが、共同通信杯、弥生賞、スプリングS、この3つから選びそうな気がします。
ステップレースで勝ったら、朝日杯FSを買ったサトノアレス、ホープフルSを勝ったレイデオロ、三つ巴で皐月賞を向かるでしょうね。

ブレスジャーニーを外国人騎手に取られる?
ブレスジャーニーのような良い馬に乗っていると、やはり気になってしまうのが、負けたときの騎手の乗り替わりです。
クラシックまで、ブレスジャーニーが負けなければ、柴田善臣騎手の乗り替わりはないのでしょうけど、もしステップレースで惨敗したら、乗り替わりがあるかもしれません。
そこで、ブレスジャーニーの馬主と調教師を調べたのですが、馬主はトーセンで有名な島川隆哉さん、調教師は本間忍先生。
島川隆哉さんは、近藤利一氏のように騎手にあれこれ言うイメージがないので、大丈夫だと思いますし大丈夫だと信じたい。
本間忍調教師は、初めて重賞を勝ったのがブレスジャーニーなので、もしかしたら、G1を勝ちたくて外国人ジョッキーに乗り替わりがあるかもしれません。
でも、本間忍調教師の管理馬には、柴田善臣騎手、所属している井上敏樹騎手、この2人がメインで乗っているので、外国人ジョッキーに乗り替わることはないでしょう。
あとは、血統を見れば分かる通り、良血とは言い難いので、トップジョッキーへの乗り替わりがあるような気がしないのは自分だけではないと思います。
ブレスジャーニーの血統表
バトルプラン | エンパイアメーカー |
Flanders | |
エルフィンパーク | タニノギムレット |
エルフィンフェザー |
セリ値を見てビックリしたのですが、ブレスジャーニーの取引価格は270万円しかなく、2017年1月の段階でセリ値の30倍近くを稼いだ馬主孝行の馬。
父のバトルプランは、ダートで活躍馬を出すタイプの種牡馬なのですが、なぜかブレスジャーニーは芝で活躍をしています。
母系をさかのぼると、ダイナカール、エアグルーヴ、さらにはちょっと遠い親戚になっちゃうけど、柴田善臣騎手でG1を勝ったオレハマッテルゼまでいます。
ハッキリ言ってセリ値の価格通り、血統的に目を見張るものはなく、今のままだと外国人騎手が乗ることはないでしょう。
最終的には、馬主の島川隆哉さん次第になってしまいますが、なんとかこのまま柴田善臣騎手を鞍上にクラシックを迎えて欲しいですね。

まとめ
年齢的に考えると、柴田善臣騎手がクラシックを勝てるチャンスは、そんなに多くないでしょう。
それだけに、2017年のブレスジャーニーは千載一遇のチャンスなので、できればダービーを勝って欲しいです。
叔父の柴田政人元騎手は、引退はしなかったけど、ダービーを勝ったら引退しても良いなんて言っていましたが、柴田善臣騎手もそれくらいの気概は持っているでしょうね。
最近は、外国人騎手や地方から来た騎手、関西の若手の騎手に押されていますが、まだまだベテラン騎手もやるんだぞ!と言うところを見せてください。
最後に、叔父の柴田政人元騎手の名言のように、「世界中のホースマンに、第84回日本ダービーを勝った柴田善臣です。と伝えたい」と言えることを願っています。

柴田善臣が大ピンチ!
まだ確定はしていませんが、ウサワだとブレスジャーニーの鞍上が変わるらしいんです。
東スポ杯で負かしたスワーヴリチャードが共同通信杯を勝ったことで、ブレスジャーニーの評価もうなぎ上りだったことから、かなり期待できそうだったのに・・・。
まだ、どの騎手が乗るのか分からないけど、弥生賞では柴田善臣大先生が騎乗しない公算が高いみたいです。
せっかく柴田善臣大先生が初めてのクラシック制覇の可能性があったのに、なんでここに来て乗り替わりをするのかよく分かりませんね。
別に騎乗ミスをした訳じゃないのに、もしかして自分が予想をした通り本間忍調教師が、初G1を欲しくてトップジョッキーへの乗り替わりをさせた?
それとも、島川オーナーがクラシックを勝ちたくて、柴田善臣大先生ではなく外国人ジョッキーへ依頼?
まだどうなるのか分からないけど、現状のウワサが事実なら、柴田善臣大先生の初クラシック制覇は夢になりそうな感じです。

柴田善臣のダービー制覇が消滅!
弥生賞を回避して、スプリングSに向けて調整していたブレスジャーニー。
鞍上も柴田善臣騎手のままだと決まっていたので、良かったと思っていた矢先に入って来たのが、まさかの骨折と言うニュース。
全治はまだ不明らしいですが、これでクラシックに出走するのが不可能になり、柴田善臣騎手の悲願が消滅してしまいました。
年齢的には、ラストチャンスかもしれないので、柴田善臣騎手は気合が入っていたと思うので、骨折は本人もショックでしょう。
残念ではありますが、これで今年も柴田善臣騎手のクラシック初制覇ならびに、悲願のダービージョッキーになる可能性がほぼ消えました。
ネットでは「違う調教師だったら骨折にはならなかったのに!」と言っている人がいますが、違う調教師だったら骨折をしなくても、鞍上が柴田善臣騎手ではなかったでしょうね。
ブレスジャーニーのファンは残念だろうけど、柴田善臣騎手ファンは骨折したのは残念だけど、仕方がないのかなぁと思うのでは?
2017年のクラシックは厳しそうですが、騎手である限りチャンスがあるので、また来年の柴田善臣騎手に期待しましょう。
