楽しみはまた来年!凱旋門賞で日本馬が勝つためには何が足りないのか?

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2016年も悪い予想が当たり、日本馬が凱旋門賞を勝つことはありませんでした。前哨戦の段階で、自分はマカヒキの勝ちはないと予想していたけど、馬券とは別にして勝って欲しい気持ちもありました。でも、最終コーナーを曲がって直線に入ったときに、マカヒキが負けると分かった人は多かったはず。陣営は、自信があると言っていましたが、本当にマカヒキは、万全な状態でレースに挑んでいたのでしょうか?自分が見て思った凱旋門賞のレース回顧と、今後はどんな馬を凱旋門賞に挑戦させるべきかを考えたいと思います。

マカヒキの敗因は?

凱旋門賞の結果を、知っているでしょうが、応援していた人には、日本馬のマカヒキは、全く見せ場のないまま14着でレースを終えました。

直線に入って、全く反応しないまま馬群に沈んだから、グリーンチャンネルの解説人からは、故障したのではと言われるくらいでした。

でも、ルメール騎手が、レース後のインタビューで「珍しく掛かってしまいました」と語っていたので、故障ではなかったらしいです。

友道調教師は、「残念です。外枠でよい位置をとりに行った分、最後いっぱいになってしまったのかもしれません」と語っていました。

凱旋門賞の上位馬のゲート順を見ると、1着のファウンドが12番、2着のハイランドリールが11番、3着のオーダーオブセントジョージが大外枠の16番。

友道調教師が言っていた「外枠でよい位置をとりに行った分」は、言い訳として不満が残る人もいるでしょう。

マカヒキの血統的な背景から、日本の軽い馬場なら2400mで勝てるけど、重いタフな馬場の欧州では対応ができなかったのが敗因とも言えそうです。

さらに、前走のニエル賞は、出走馬のレベルから考えれば、勝って当然のレースだっただけで、凱旋門賞に出走するレベルになると、馬場の適正とは別に、今回の14着ぐらいが妥当だったのかもしれません。

シャンテイィ競馬場に乗り慣れていない日本人の騎手なら、不慣れを言い訳にできますが、フランス国籍のルメール騎手ではそれもできません。

一部では、ダービーの疲れが完全に抜け切っていなかったのではとも言われているが、それが本当だとすると、友道調教師の言っている万全な状態とはなんだったのか。

ちなみに、自分が本命だったハーザンドは、全く見せ場がないまま9着でした。

キシ
ラジオ日経の船山さんの「マカヒキは後ろに下がってしまった」と言う実況で終わりましたね。船山さんも、本当は「マカヒキ!ついに日本の悲願を達成しました!」と実況をしたかっただろうなぁ。

凱旋門賞を血統から考える!

結局、2016年の凱旋門賞も欧州馬で決まってしまったのですが、欧州馬ではない他の国の馬が勝つことは、本当にできるのでしょうか?

ダートがメインではあるけれど、アメリカの馬だって凱旋門賞に挑戦しても良いと思うのですが、今年は挑戦していなかったし、過去にもあまり挑戦をしていなかったと思います。

その理由として、欧州の馬場がアメリカ馬には合わないから、出走をしないと思っています。

あくまでも自分の考えですが、馬場が理由ならば、アメリカ産の種牡馬が多い日本の馬が、欧州の馬場に適応できる訳がありません。

一応、日本は過去に、何頭もの凱旋門賞馬を種牡馬として連れて来てはいるのですが、結果だどうだったのかは競馬ファンなら分かっていますよね。

ダンシングブレーヴ、トニービン、キャロルハウス、カーネギー、ラムタラ、エリシオ、パントレセレブル、バゴ、ワークフォースなどがいますが、どの馬の産駒も日本から凱旋門賞へ出走はできませんでした。

日本の競馬で勝つためには、アメリカで活躍できるような血統が必要ですが、それだと欧州へ行ったときに勝てません。

過去に、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルの3頭が凱旋門賞で惜しい2着の経験があります。

エルコンドルパサーはマル外なので除外ですが、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルは、どちらも重い斤量にも重い馬場にも対応できるステイゴールド産駒だったので、この2頭の産駒に期待しましょう。

または、父系に欧州の重い血統を入れると日本で活躍するのは厳しいので、母系に欧州の血が入っている馬だったら、凱旋門賞を勝てるかもしれません。

函館や札幌の洋芝に強い馬も、欧州の馬場に対応ができそうだから期待をしていますが、ハープスターやゴールドシップの例があるので半信半疑。

ペルーサの馬主で有名な山本英俊さんなら、欧州で走りそうな馬を買ってくれそうな気がするので、山本英俊さんの馬に期待。

どちらにしろ、まずは日本で実績を残さないと凱旋門賞に挑戦ができないので、日本でも欧州でも活躍できるような血統の馬を作るしかなさそうです。

キシ
ダンシングブレーヴの血は、牝系に残っているから、ダンシングブレーヴの血が入った馬で、凱旋門賞を勝ったら泣いちゃうかも。

ローテーションから考える!

凱旋門賞が3歳馬に有利な斤量な点から、日本馬の場合は、牡馬ならダービー、牝馬ならオークスを勝った時点で、出走するかどうかを決めていると思います。

一部の報道で言われている「ダービーの疲れが抜け切れていない」ことが原因だったら、ダービーで完全に仕上げない方が良いことになってしまいます。

ダービーやオークスを8割程度の仕上げで楽勝してしまうなら、凱旋門賞にメイチで出走できれば勝てるかもしれません。

ただし、ダービーやオークスを8割程度の仕上げで勝てるような馬は、そう簡単に出て来ないでしょうし、調教師としても、8割程度の仕上げで出走させるには、かなりの勇気がいるでしょう。

ダービーやオークスで完全に仕上げたけれども、レースでは目一杯に走っておらず、ダメージが残っていない馬を連れいて行くこともありかもしれません。

今年で言えば、ディーマジェスティは、ダービー前に熱発があり完全に仕上げ切れていない状態だったので、このケースに当てはまります。

問題なのは、馬主さんがダービーやオークスで負けても、凱旋門賞へ挑戦するどうかですね。

輸送費、滞在費などを含めるとナカヤマフェスタの馬主さんの話では、1億円くらいは掛かるらしいので、相当な勇気がないと挑めません。

ダービーやオークスで賞金が手に入れば、それを元手に挑戦ができるでしょうが、賞金がない状態で凱旋門賞に挑むのは、かなり無理があるでしょうね。

3歳時にこだわるのは負担重量の軽さですが、よく考えたら凱旋門賞で連帯をしている3頭は、すべて古馬になってからなので59.5kg。

連帯をしているエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルは、現地で1戦以上をしいるので、来年以降もこのローテーションが定番でしょう。

エルコンドルパサーのように、数カ月前から欧州に滞在するのも良いですが、それだと日本で調教した馬って雰囲気がなくなるのが自分は好きじゃないかも。

答えとしては、負担重量が気にならない馬だったら、3歳ではなく古馬になって凱旋門賞に挑戦です。

キシ
よく考えたら、3歳にこだわる必要はありませんね。過去の連帯馬を見れば分かる通り、欧州の馬場に合うかどうかが問題でしょうね。

2017年はどうなる?

今年がダメでも、当然に来年も日本馬が挑戦してくれると思います。

個人的には、ディーマジェスティが欧州の馬場に合いそうだと、ずっと思っているので、賞金をたっぷり稼いだら挑戦をして欲しいです。

それと3歳馬(2017年)だったら、記事で紹介したムーヴザワールドに期待でしょうか。

ムーヴザワールドは、母の父がサドラーズウェルズなので、欧州の馬場に対応できそうな気がしてます。

ダービーに勝っていたら、出走する予定だったサトノダイヤモンドも、今年と来年の成績次第では、挑戦をするかもしれません。

マカヒキは、今回のレースの結果から考えて、来年の挑戦はないでしょうね。

せっかく海外のレースの馬券が買えるなら、日本の馬が出走していて欲しいので、2017年こそは絶対に勝てる馬を凱旋門賞に挑戦させて欲しいです。

キシ
2017年は、3歳馬ならムーヴザワールドに期待しますが、名前がちょっとダサく感じてしまうのは、自分だけ?無理だろうけど、もし凱旋門賞に日本馬が勝つなら、日本の馬らしい冠号の付いた馬にして欲しいな。シンボリとかメイショウとかね。でもサトノはちょっと・・・。

まとめ

東京競馬場や京都競馬場へ凱旋門賞を見に行かれた人は、本当に残念な結果になってしまいました。

でも、凱旋門賞は来年も再来年もあるので、いつかきっと日本馬が勝つ日がくるはずです!と言いながら、何年が過ぎたのでしょうか?

今年に関しては、正直、あまり期待をしていなかったので、ショックは大きくありませんが、オルフェーヴルのときは、ショックでしばらく立ち直れませんでした。

いつか、オルフェーヴルのような名馬が凱旋門賞へ挑戦して、あのときの悔しさを晴らして欲しいと願っています。

結局、なにが足りないのかよく分からなくなったけど、2017年こそは、日本の馬が凱旋門賞を勝つぞ!

キシ
負けたのは残念だけど、また楽しみが来年に延びたと思えば良いだけの話。それにルメール騎手には悪いけど、日本馬が凱旋門賞を勝つときは、日本人の騎手であって欲しいです(ルメール騎手のファンの人、すみません)。
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